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iPad2やiPhone4Sの必要な容量は?

家族みんなで7台!かれこれ数カ月の体験談をつらつらと

みなさん、こんばんは。

ipad2やiPhone4Sの購入でメモリ容量はどのくらい必要か? この答えにくい問題にズバリ体験談でレポートしたいと思います。

私の結論は「現行のインフラでは16GBで余裕!」

なんと、びっくりな回答かと思いますが、実はそれでもまだまだ容量はあまっています。勤務先の会社でもかなりの量を営業資料で使い、デベロッパーツールや米国の技術書などもずらり揃えて使っていますが、16GBで半分もまだまだスカスカです。

いったいどんな使い方なのよ?と聞かれるのは必至ですね。いろいろ以下に具体的に書きますと

まず、動画サイトのムービー動画はダウンロードして母艦とリンクです。Downloadsなどでみなさん当たり前だと思いますが、基本的に「明日までに見ないなら母艦に転送してiPhone本体から削除」してます。

これがかなり肝心ですね。

考え方が「レンタルビデオ」です。来週借りようと思うDVDは「来週観ればいい」だけですから、見ない動画まで大切な容量を削ってまで動画を保存する理由がない、ということです。

そしてもうひとつの理由もあって、シリコンディスク(いわゆる内部記憶メモリ)は痛みやすいという点があります。容量が広いほど、面積が広がって痛みにくい?というのは誤解であって、アロケーションマップと呼ばれるデータ領域とセグメントそしてBツリーやスワップ領域などは基本的に固定領域になっています。

パーティションといわれるアレですね。

ですので、メモリーを駐車場に例えると、よく頻繁にクルマが出入りする「お客様専用駐車場」は、社員用の駐車場よりたくさん利用されますので、早期に路面が痛みやすいわけです。ルートパーティション1GB、内部スワップ領域、ページャー領域などが「お客様専用駐車場」と同じで、アプリケーションやOSは常にそのメモリーばかり優先的に使います。アロケーションのマッピングですから、区画に制定されたエリアだけを専用に使うようになっていますので、バックヤードの社員向けの駐車場の面積がいくら広くても、常に顧客向け駐車場は1GBで同じ面積しか無いわけです。(OSや機種によって固定されています)

つまり、iPhone4Sの64GBモデルだろうと16GBモデルだろうと、ルートパーティションは1GBで固定されていて、iPhoneはアプリ起動やOSのタスクにおいて、常にそこしか使わないようになっています。データやアプリ本体の記憶領域のフリーの記憶領域はアロケーションの移動がときどきありますが(インデックス再編)、ルートパーティションは完全固定ですから、64GBモデルだろうと16GBモデルだろうと、シリコンディスクにおける寿命はどちらもまったく同じです(上記の例=顧客向け駐車場はどちらも同じ敷地面積しかない)

しかし、ひとつ大きな問題があります。それは回路パターンと発熱という問題です。シリコンディスクのいちばんの弱い点はパターンの幅です。チップの信号のパターン回路の幅、メモリーの通り道ですが、こんな風にイメージするとわかりやすいでしょう。

おなじ本体の大きさですから、物理的な面積はどちらも同じ。それなのに、中に住む住人は一方は16万人で、一方は64万人と思って下さい。そう、同じ面積に64万人がひしめいていますから、摩擦が多くなり発熱しやすいわけです。これがちょうどメモリーの容量です。あの狭いiPhoneの内部に64GBのモデルは住人がぎゅうぎゅう詰めになっているようなものですから、パターン配線も狭くなっており抵抗値も高く、抵抗が高いことはおのずと消費電力が増え、発熱と言う形で更に抵抗が増え、電気は熱によって抵抗が増える「抵抗連鎖/レジストスパイラル」が生じることで、バッテリーの消費も増えていきますし、何よりメモリー本体へのダメージがハネあがります。

熱焼け‥‥‥容量が大きいほどそれが起きやすくなります。実際に固定型のパソコンでもシリコンディスクを導入するときは、いつも以上に放熱を徹底的に気を使います。

容量が少ないほど、本体の壊れる寿命がながもちする。

これは事実で、実際にiPhone4そして4Sの発売直後の初期不良の多くが、最大容量64GBモデルだけだったというのも裏付けているでしょう。新品交換になった人も、また不調に‥‥‥というのは、こうした熱ダレ、熱焼けなどの影響も考慮した方が良いかも知れません。もちろん16GBモデルでも長時間の無理強いは熱暴走になりますから、こまめに放熱スリープはどんな機種でも大事です。気をつけていれば、よりいっそう寿命が長持ちするというわけですから、やはり16GBで充分でしたね。

実は私は64GBも持っています。もちろん16GBも使ってます。

不思議なもので、64GBの方は「詰め込めるだけ詰め込んで使ってる」せいか、いつも空き容量が不足しています。16GBの方は、こまめにデータを削除しないと不足するから、必要なものだけシェイプアップ!アプリもイラナイものはポイポイ捨てて、使うものだけ整理整頓!

こんな感じですが、16GBはいつも10GB近くの空き容量なのに、64GBはいつも1GBくらいしか空いていません‥‥‥そんなせいで記録領域にいろんなものが64GBはキチキチに詰まってますから動きも遅くなります。

64GBで不要なものを整理してみました。

1,不要アプリ(1日で1回も使わないものを削除)
2,ダウンロードしてきた動画(これで50GB近くも)
3,てんこもりの聞かない音楽

思いきってきれいさっぱり16GBモデルと同じように整理したところ、なんと使用容量が合計で7GBとなりました。

64GBー7GB=57GB残り‥‥‥

なるほど16GBモデルでまるで不自由なくやっていけていた理由が出てきました。せっかくのクラウドコンピューティングを意識した新世代端末なのに、旧時代のノートパソコンみたいに、なんでも動画もアプリもデータも入れられるだけ詰め込んでる‥‥‥‥まったくクラウドの意味がなってない‥‥‥

しかも大容量になるほど本体もいろいろ壊れやすい‥‥‥

そして、大きな「穴」ですが、実はバックアップにも64GBに詰め込みまくった状態ですとi7のウインドウズでバックアップしても余裕で30分くらいかかります‥‥‥‥差分バックアップは5分くらいですが、フルバックアップにすると約35分ほどかかりました。

しかし16GBでは使用量も8GBくらいで活用していますので、フルバックアップでも2〜3分、差分バックアップなら数十秒で終わるという、快適なバックアップライフもありますね。

こんな感じですので、USBがこれからUSB3を超えてUSB4やギガビット通信のバックアップが当たり前の時代になってくれば大容量メモリーも活きてくるのでしょうが、現状のように光やUSBの時代では、よくて32GB、まあ普通にクラウドコンピューティングで使うなら16GBで余裕といった結果になりました。(光は100MBit/USB2でも400Mbit)

実際に映画などを変換して転送すると4GBくらいになりますし、映画を20本もインストールするだけで80GBですから、64GBでも入らないんですよね。まあ10本でいいからと、変換したM4Vファイルを突っ込んでみたこともありますが‥‥‥‥ 結局はんぱ臭くなるだけで、レンタルビデオで借りてみるなり、動画サイトで見るなりすれば済みますし、本当に見たい映画はいくら数をこなそうと1日2本が限界と悟り‥‥‥‥(それでも4〜5時間)

毎日1〜2本をitunesからサクっと転送すればすべて解決するという結果に至りましたね。

おそらく何でも本体に保存しないと気が済まない収集家コレクターの肌の人でなければ、うちの家族がみんな16GBで余裕で容量があまってるように16GBで充分な感じですね。

なんといっても、iPhone3Gも現役でつかっていますが、なんと8GBでもまだまだiOS4.1ですが、いろいろとバリバリ使ってます。こちらも空き容量はまだまだ空いてます。

多い日で1〜2日ペース、平均毎週1回ペースで母艦との連動でデータ管理、アプリ管理、動画管理さえしっかり行えば、16GBで余裕でメモリーは足りる。逆に大容量だと言っても、いくら64GBあるからって、映画20本入るわけじゃないですし、実は無駄に意味がなかったりしますね。

もっとも道具ゆえに個人差はいろいろでしょう。参考になったひと、ならなかった人、それぞれだと思いますが、どうぞご参考までに。

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