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じわりLUMIX DMC-FZ30

なるほど、しっくりなじむのは私にもわかる

すこしカメラを強化しておこうかなと思い、銀塩がメインではあるのですが、サブカメラで一眼レフの中古を1つ入手しました。

今回はネットオークションで落とされた通販サイトでの転売品になりますが、デジカメのライカレンズを試してみたかったので。

LUNUX DMC−FZ30

まあ、今の時代にしては、たった800万画素(8Mピクセル)というショボさではありますが、画素数で決して良い絵になるわけではないのはプロフェッショナルとしては常識の話。(過去ブログも読んでね)

しかし、いまどき沈胴しないズームとは! しかもフルマニュアルだわ! もちろん、絞りもシャッター速度も、そしてピントも、すべてマニュアルで操作できるようになっている。

これはすごいな〜、逆転の発想というか、デジタルでは切り捨てられるこの2つの最大の要素をしっかりデジタルで実現している!!!

どうやら、後継機にFZ50なる10Mピクセルの同等マシンがあるようですが、まあ、8MもあればL版ワイドくらいまでならどうにでもなるレベルだし、四つ切でいえば10Mピクセルではちょっと足りないから、どのみちFZ50は選択に入らない感じですね。

どうせ作るなら、FZ30の躯体がすべてプラスチックという・・・・非常に残念な作りなので、重くなってもいいので、軽量アルミ合金あたりで「オール金属」で作ったらいい。ライカレンズでフルマニュアルのデジタル一眼カメラ。しかも沈胴しないズーム。

1、沈胴しないズームであること
2、フルマニュアル操作ができること

これがLUMIX−DMCの魅力ですね。この時期を境にいちばんパナソニックが売れたというデータや、いろいろな賞にも受賞していたことがわかりました。しかし、FZ50から以降は、この2つの最大の要素をLUMIXで採用しなくなったそうな。そこから境にどんどん売れなくなって、多くの大型家電ショップからも常備の在庫はもちろん、店頭デモ機も置かなくなったという・・・

それはわかるな〜

こうして、いまも手元にあるFZ30を見て思うことは、2つのポイントだけ! 沈胴しない!! フルマニュアル!! 画素数なんてどうでもいい。8Mもあれば十分だしね。フルマニュアルはそうした機能が大事ではなくて、いかにおもしろいギミックでロジックな写真を作れるか、と言う点にすべての価値がある。オートなんていらない。しかも、撮影者のイメージを大事にしてくれる「非沈胴ズーム」は、心理的な意味でも、「じっくり心が落ち着く」。

撮影時に、いわゆる象の鼻みたいにレンズが伸びるカメラは、プロフェッショナルはプロになればなるほど本当に嫌う。

まず、伸びていくことで、画角(ファインダー狙い)が下がってしまう。レンズが前に伸びてしまうので、前の重さが重くなっていくので、やじろべえの原理で前に重量負担がかかって、せっかくのミリ単位で絶妙なアングルを構えているのに、沈胴レンズのためにバランスが失われて「作画インスピレーション」がまったくなくなってしまう。

こんなカメラ、もういらないや、となる。(沈胴)

それがルミックスFZ30ではしっかりおさえられたままズームが可能という素晴らしい発想のデザイン。特にプロが常にズームでもなんでも単レンズを好むのは、こうした重量点の移動を嫌がる。もちろん、軽く前に重量がかかってレンズが下を向けば、たちまち測光は地面の影を狙い始めてしまい、逆にホワイトバランスが狂って、オーバー気味なってしまう。アンダーな写真ならまだしも、オーバーでテカッてしまったら、写真は終わり。

ルミックスFZ30が当時とても人気があって指示されていた、というのは、まさにカメラが原点にあったから、と言える。最近ではキャノンが原点として、初期のカンノンなど黄金比のカメラをもとにデジカメを設計している話も聞くし、やはりロングセラーになるには「原点」は常に大事である。

LUMIX FZ70なるズーム60倍というへんてこなカメラがあるが、2万円台でアマゾンで売っていても、まったく興味は無いし、やはり買う気が起きない。たぶん5000円でも買わない。沈胴するし、ズームを手動でやれないからめんどくさい。電動ズームをじわーりと待ってなんていられない。

FZ30またFZ50をベースに、フルメタルでリニューアルしたら、すごい大ヒットするのは目に見えてわかるのに、おそらくFZ50でデザインを変えないと売れないとでもスタッフが勘違いしてるのでしょうね。大御所の昔から続くカメラは、やはり人気モデルというのものはF1もしかり、デザインが変わらない美しさがある。

FZ50の失敗はデザインが同じだったからではなく、仕様が中途半端だたからダケの話。そこは大事なところ。

どうせやるならイマドキでも通用する16Mピクセルとか、拡張オプションが初めから同梱されていて価格が少し安めになってるとか、そういうことで良かったはずでしょうね。それなら、こんな私でも納得です。テレコンレンズとリモコンおまけとかですね。

いずれにしてもFZ30の作りの素晴らしさは圧倒的。FZ50なんてネーミングにしないで、FZ30−IIとでもしておいたらよかったのにね。いずれにしてもTIFFが使えなくなったFZ50はイラナイ。そう、FZ30は、あの画質に対応できるTIFFを持っているという。

最近のデジカメレポートでした。

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