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cloudに泣く、cloudで死ぬ

クラウドは単なるWEBストレージ、勘違い召されぬよう

クラウドコンピューティング?という奇天烈な言葉が流行しているこの2年のIT事情ですが、単なるWEBストレージです。クラウドなら情報が共有できる? それはデータストレージ共有、別にクラウドでも何でもありません。

クラウドコンピューティングは要するにいろんなサイトのサービスを寄せ集めて集団でも共有しようということだけど、つまり3つの個人情報の筒抜け加速器でもあります。ひとつに、GoogleDocというのがありますが、実は海外でトラブル事件になっているくらい有名ですが、データはグーグルスタッフが読んでいますから(別にファイルに暗号化がかかるわけじゃないので)エクセルの発注書とか企画書とかみんな第3者にダダモレですね。(前例あり)

そして、情報共有するわけですが、受け取った相手がアットワンス(1回読んだら消滅するなどのロック)ではありませんから、容易にコピーされる可能性があります。ファイルの不正コピーとネット配布リークは有名なトロイの木馬ですね。簡単に術にはまります。

そして3つ目はログインしないと本来読めないデータエリアに「お供」として連れ込んだグーグルツールバーやその他のツールバーが「表示されたログインページ」の内容をリークして他サーバーにサッキング(吸出し)てます。ログインしないと本来読めない会員専用のページの内容が、なぜか他サイトの匿名掲示板で晒されてる?というのは、こういうツールバー経由の表示画面の抜き出し抽出が多いと言われていますね。

別に昔から、ネットに長けている人たちはウェブストレージとしてWEB−DAVネットワーキング技術やファイル管理ストレージ、そして動画コンバート変換ストレージなどを手がけて数百ギガバイトのウェブストレージ容量を使い込んでいます。そしてパスワードによって共有化したり、10年以上も前からそうやってウエブストレージ(いわゆるクラウド)を利用しています。

つまり本当に長けている人にとって、クラウドとは「自前ですべて作ったサーバー」なんですよね。

まさか、どこで金儲けてるのかわけのわからんグーグルのファイルストレージ(GoogleDocやGメール)なんて怖くて使えませんし、evernoteだってそれは同じこと。きちんと自前でクラウドコンピュート用のサーバーを立ち上げて、それを利用していくことこそ、本当の安全と言えるでしょう。ハッキングされそうなら、不正アクセスの侵入に感知させてサーバーの電気を完全に遮断すればいい。これこそパーフェクトなロック対策はありませんしね。(あとはサーバーにもどってネットワークを切り離してハック対策を講じてサービス再開すれば問題なし)

まさかGoogleが不正ハックごとに(毎日数千件の侵入があるそうですが)、安全のために全てのサーバーの電源を落としてくれるといった「気が利く安全サービス」をしてくれることは無いでしょう。そしていつ有料化するかもわかりません。広告だって入るでしょう。広告主に個人の書類が盗み見られていると思った方が良いでしょう。広告主はどんな人が広告を見ているのか、その個人情報によって広告代を払っているので、CPCやCPMといったサービス(クリックされた広告が誰に読まれたのか?その閲覧者の興味や個人情報は?最近の書類の内容は?)という本質を理解しておきたいですね。

ネットの広告は別に表示されているだけで金になるわけじゃないですよ。

個人情報の転売=ネット広告ですので。CPCもCPMも基本的には同じです。閲覧数型といっても、表示された時点でクライアントのPCの中身をanalyticsしているだけであって、クリック広告の方がまだ安心できますね。クリック広告ならクリックされるまで個人情報転売がありませんからねぇ。

という大手サービスの本性をよく理解すれば、クラウドコンピューティングは「昔から自前でみんな作ってきた古い技術」であり「他のサイトのクラウド・ストレージは使わないほうが良い」ということは明白であり「いつ有料化されるかわからない。サービス終了の危険は常にはらむ」という現実に目を向けた方がよいでしょう。

実際に、アップルコンピューターの事例ではドットマックという有料のクラウドコンピューティングサービスがありました。当時はウェブストレージとして専用のホームページ記録エリアに写真や動画そしてメールやエクセル、パワーポイントを入れて使っていたわけですが、最近のiCloudによってウェブストレージが廃止となり、専用のiCloudのアプリを入れたクライアントで操作するようになってしまい、実質的にドットマックのウェブストレージ(クラウドサービス)は終了となりました。実際に当時のドットマック時代の「自分のデータ」である写真ストレージクラウドを見ることはできなくなっています。(写真が消えた・・・)

同じようにGoogleDocでも幾度かの改良によってデータの消滅もあったようです。クラウドを信じると痛い目を見る。この話はまだ「たった1年やそこら」でのデータ消失・・・今後もクラウドの過信によってデータ消失が重なるでしょう。サーバーだって「ただのパソコン」なんですよ。4Uなり8Uなりのパソコンを重ねて積んであるだけですから、パソコンと同じように故障しますしデータも消えます。いくらRAIDをしていても火災やノイズで消えるものは消えます。ましてサーバーは電源を入れっぱなしでアクセス集中で負荷がかかっているものですからデータの消滅確率はパソコンよりずっと高く、バックアップからRAIDで復元しても完全では無いということも知っておきたいですね。

検索:GoogleDoc ファイルが突然消えた

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コメント(1)

gravatar for 茶太
なるほど、わかりやすい説明で助かります。
オンラインストレージとクラウドって別物なのかと思っていました。
『RAID』に続いて、またも勉強させていただいてます。
茶太 - 2012-01-26 23:52


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