土用の丑の日に湯治をして無病息災を願うという風習があります。
この行事を湯田川温泉では丑湯治と呼んでおり
多くの湯治客で賑わったと聞いています。
近年では、丑湯治の目的(温泉の御祈祷で無病息災を願う)は薄れ
温泉清浄祭に行われる湯田川神楽を楽しみにされている方が多くなりました。
私も最近までは「丑湯治=湯田川神楽」と思っていましたし、
清浄祭という言葉を耳にしたのも昨年です。
清浄祭とは、由豆佐売神社で御祈祷が行われ
その後、温泉が配湯されている各風呂場を拝んで回ります。
そういえば、子供の頃に親から教わりました。
「今日は風呂さ拝み来るがら、晩げ遅ぐならねうぢ風呂さ入れや」
なぜなら、宮司は女性の風呂も構わず開けて御祈祷くださいますのでw
裸を見られたくなければ清浄祭が始まる前に入れということですね。
ところが、昔の丑湯治を語ってくれた「ますや旅館の女将さん」いわく
「丑湯治のお客さんは御祈祷に来る時間に合わせて
風呂に入って一緒に拝んでもらったものだ」と。
しかも
「その当時は丑湯治のお客さんもいっぱいで、
浴槽に浸かりきれずに立ったまま宮司が来るのを待ち拝んでもらった」そうです。
とてもご利益があるものだったんですね。。。
湯田川の共同浴場には湯上がり一礼の風習があります。
温泉に感謝する気持ちを込めて
私も理太夫の風呂場前にあるしめ縄に一礼しようかな。
H23年の丑湯治は
7月20日(清浄祭)と21日に旅館や商店前で湯田川温泉神楽の演舞があります。
▼理太夫旅館ホームページ