温泉に柿を漬けて湯ざわしをしている風景があちこちで見られたそうです。
伝九郎柿という、ごつごつした「よぼわり(容姿が悪い)」柿で
湯ざわしすると表面が黒くなるのが特徴です。
見た目は、あまりよろしくない柿でも、中身は最高級で
甘みが強く、とろけるような果肉で美味しい柿の伝九郎柿。
私も子供の頃に食べた記憶があります。
この湯ざわしの風景を、この秋に是非、
湯田川の食文化でもう1度やりたい(復活させたい)と思いまして。
湯田川で栽培する伝九郎柿を求めて、地域の方にお話を伺いに歩きました。
みなさん優しく協力してくれて、あちこち探してくださったんですが
誰もが声を揃えて「昔は、あったけど、今は切ってしまった」と。。。
残念ながら伝九郎柿は見つかりませんでした。
その変わり、昔話を沢山聞く事ができました。
「昔は甘いおやつに食べた柿だけど、今は店で何でも買える」
「夜になると柿を湯船さ漬けるから、夜遅くは風呂さ入れなくなる」
「見た目が、あまり美味しそうに見えないから、美人の庄内柿を栽培するようになった」
「誰が持ってきた柿だかわからないけど、いつの間にか温泉さ柿が漬けられてた」
「あちこちで柿が漬けられてるから、1個くらいなら食べても分からないだろうと味見してみた」
懐かしそうに話してくれました。
庄内地区の藤島では、現在も伝九郎柿が特産として栽培されています。
近いうち、足を運んで、生産者さんとお話をしてみたいものです。
柿の木探しに協力してくれたママ友の庭から花梨をいただきました。
しばらくこのまま飾っておきます(*´∀`)