3月11日の大地震で、もしもの準備と心構えはしていても
揺れてから娘の部屋に駆けつけるのに懐中電灯を持たず向かっていました。
途中で停電になり携帯の明りが頼りでした。
冷静な対応をと頭では分かっていても
地震直後に起こるだろう停電のことは頭に浮かばず・・・。
慌てるものですね・・・。
暗がりから懐中電灯を手に持ち、
客室に声をかけながら回りましたが、真っ暗な館内で
非常誘導灯の明りは意外にも足元まで明るく照らすものでした。
外の様子を見に出てみると、体験したことのない静けさと
夜の暗さでした。
いつ復旧するか分からない停電は深夜なこともあり
布団に入り気長に朝まで待つことにしようと気持ちの上では楽でした。
ただ、次の日は娘の入学式・・・。
娘も「朝まで停電が続いたら入学式はあるかな・・・?」と
不安な夜を過ごしました。
陽が昇り電気はまだ復旧せず、こんなに長い停電を経験したのは初めてです。
非常誘導灯のバッテリーも切れて消灯していました。
暗がりで準備する朝食。
もしや、このまま停電が数日続くのでは?と気持ちも焦り始めます。
情報はラジオと、電池残量を気にしながら使うiPhoneが頼り。
入学式に行く準備を始めましたが電気がない日常生活が
こんなにも不便なものかとつくづく感じます。
午前7時30分を過ぎた頃、パッと目先が明るくなり
「おぉおおお!電気が付いたぞ!」と家族でハモりました。
東北地方大震災から未だにライフラインが復旧していない地域は
どれだけ不自由な生活なのかと身に染みて感じます。
避難されている方々が日常の生活を少しでも早く送れるようにと願うばかりです。