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インターネットにおける「広告」とは?

インターネットにおける「広告」とは、一般的な現実の広告と異なり、表示されただけではサイトの収益になりません。どこの誰が、何の種類の、どの商品の、どの広告を、何分くらい、どのパソコンで、どの接続場所から見たか、また他にどんな広告を見ているか、よくいくサイトや、そのログイン情報などがアクセス解析され、広告主にこれらの個人情報が売り渡されることで「収益」になります。広告の名前を借りた「個人情報転売」がインターネット広告です。クリックした時だけではないか?と勘違いしやすいのですが、業者広告の掲載されたホームページやブログを閲覧するだけでもアクセス解析が行われて広告主に情報が転売されるのがインターネット広告の中身です。

ちょっとぐらいの広告ならいいや? それで無料ならありがたい?

それが実はクレジットカードまで盗まれていた、という危険に常に晒されているということをお忘れありませんよう。それがクッキーという仕組みです。クッキー読み取りはアクセス解析のもっとも得意とする行為であり、前のページで入力した検索キーワードが他人のブログで表示されたりした経験がおありでしょう。それがアクセス解析です。もし、今までにあなたのパソコンで通販の決済ページで課金したことがあればクレジットカードの番号が同様にブログにアクセス解析されて情報は読み取られています。SSLの有無とは別です。(SSLはリアルタイムの回線上の通信データを暗号化するだけであり、パソコンに記録されたクッキーを暗号化するものではありません)

クッキーとはパソコンに付与される「あなたを特定する識別コード」です。

ホームページやブログ、また通販サイトを渡り歩いても、常にあなたの行動をチェックして監視することができます。例えばクッキーを読み出すことで、通販サイトでいろいろな商品を閲覧したデータがクッキーで読み出され「あなたの興味関心のある商品」として解析されます。サイトをまたがっても関係ありません。例えば、インターネット検索で見つけた見も知らずの赤の他人のブログに掲載されている「楽天の広告」に、今まで楽天でよく見てきた商品の広告ばかりが「奇妙な偶然」として、他人のブログにどんぴしゃりで表示されることがあります。猫好きなあなたは楽天で猫グッズをたくさんみたかも知れません。すると、赤の他人のブログでもクッキーが読み出され、あなたの個人情報が特定され、猫グッズが広告で表示されるわけです。(あなたであることがバレています)

名前を言わなければいい?

通販サイトで決済するとき、名前を言わなければ商品は購入できません。頭を少し使えばそのくらいお分かりでしょう。つまりあなたであることは完全にバレてます。そしてクッキーはURLの末尾にsearch要素とhash要素で仕込まれていることが多く、例えば端末を変えてインターネット検索と商品探しはパソコンで、実際の購入はiPhoneで決済しても、元ルーターのIPアドレスは同じプロバイダですから、実は端末を変えただけではアクセス解析を欺くことはできず、そのような小手先のテクニックを使っても、あなたであることはバレています。プロキシーを使ってもABCタイプそれぞれにログが残り、クッキー読み取りで照会展開されますので、やはりバレます。多段クッキーで不正に動画を共有していた人が警察に逮捕されたというケースはまさにこうした裏づけです。

業者広告が無いサイトなら安心!

ずばりそういうことです。仮にそのサイトが自社独自にアクセス解析をしていたとしても、それは「商売目的では無い」わけですから、まったく気にする必要は無いでしょう。非営利サイトでの自前のアクセス解析は「公衆の交通量調査」のようなものですから、むしろ大切です。危険なのは、交通量調査に見せかけて、ユーザーに個別の名札(クッキー)を付けて、ショッピングやその他の行動をすべて把握して、それを広告主に売りつけることが問題です。つまり、それが「インターネット広告」です。そうした意図を見分けるのが「インターネット広告の有無」ですから、ずばり結論を言ってしまえば、業者広告が無いサイトなら100%完全に安心です。業者広告で商売するつもりがまったくないサイトであることを証明しているからです。

なお、業者広告と自社サービス紹介の「リンクバナー」は別物です。見分け方は、そのサイトのサービスなら自社サービス紹介なので、バナー広告のように見えてもまったく危険ではありません。業者広告とはGoogleアドワーズ、エーハチネット、楽天アフェリエイト広告などのことです。

業者広告がまったく無い、と、すこしだけ業者広告が有る、というのは180度違うのです。なお、自社サービス紹介の広報などの掲載は、そのバナーによって、広告業者などの「他社から収益」を得ているわけではありませんので勘違いしないようにしたいものですね。それが広告ではありません。ただのバナーリンク紹介です。そのバナーによって広告業者からの収益に結びつくものではありません。

また、日本にはインターネット訪問販売法があり、これによると個人のブログであっても「インターネットで収益を得るサービス(バナー広告含む)」については、運営主の個人名、住所、電話番号、メールアドレスの掲載はもちろん、入金に対するシステムの開示(クレジット入金、海外小切手、取引銀行など)が法律で義務づけられています。また、弁護士によると、広告ビジネスでは「スポンサードリンク」とうい表記は日本では禁止されていますので注意したいものです。

理由は、良心的な健全なサービスでリンクのフリをして意外性を狙った偶然のクリックをスポンサーリンクとして誘導した場合は、インターネットのモラルの低下を生み出し(質の低下)、ただ自社サービスの紹介でバナーを掲載している真面目なサイトもヘンな目で見られるようになり(風評被害)、スポンサーに対して事前の情報も通知されないまま閲覧情報が広告主に引き渡される問題(情報保護違反)によって、日本では「スポンサードリンク」および「意外性を狙ったインターネット広告」は堅く禁止されています。ご注意下さい。

日本では、そのリンク自体が収益を伴う業者広告であり、かつブログや掲示板サイトのオススメ商品であれば「オススメ広告です」と正しく表示しなければなりません。もっとも当たり前のことですね。

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